膝蓋大腿関節とは、膝蓋骨(膝のお皿)と大腿骨が成す関節です。
お皿の裏の軟骨を膝蓋大腿関節軟骨といいます。
膝の使い過ぎや、加齢などでここの軟骨がすり減り損傷を受ける疾患となります。
損傷を受けた軟骨は、表面がザラザラとなり膝の曲げ伸ばしでスムーズに動かしにくくなるため、
膝が引っかかる感覚や、炎症が強くなり痛みとなります。
この膝蓋大腿関節軟骨損傷は、膝蓋骨(お皿)が上から押さえられる力が加わると、大腿骨に押し付けられた状態となり、
擦れ合いやすくなることで軟骨が損傷します。
損傷した軟骨は自然治癒は難しいですが、擦れ合わなければ痛みも出ないと考えております。
大腿四頭筋 (前ももの筋肉)は、膝蓋骨の上をまたいで膝下に付着しているため、大腿四頭筋が固いことで膝蓋骨を押さえつける要因となります。
大腿四頭筋の柔軟性を確保することで、膝蓋骨の押さえつけを緩和することができ、痛みの緩和にも繋がると考えております。
①電気治療
超音波治療で患部の炎症の鎮静化と、痛み物質のセロトニンの除去を狙い、高周波治療で大腿四頭筋の筋緊張緩和を目的に行います。
②鍼治療
大腿四頭筋に鍼を打つことで、筋肉の血流が促進され筋緊張緩和を目的で行います。
また、電気やマッサージでは届きにくい大腿四頭筋の中でも深部にある中間広筋に直接アプローチできます。
③徒手療法
患部をほぐしたり伸ばしたりする他にも、大腿四頭筋が緊張を起こす要因が他にある場合も多いので、マッサージやストレッチで全体的に調整を行い、根本的要因からアプローチしていきます。
④トレーニング
下肢の筋力バランスが崩れていたり、しゃがむ時の膝の動きが正しくないと軟骨に負担がかかるため、筋力バランスを整える目的と正しい動きを身に付ける目的で行います。
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