上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋は力こぶを作る筋肉で、肩甲骨の関節上結節と関節唇(肩関節の中)から始まり

結節間溝という溝を通り、肘に向かって走行を変えます。

この結節間溝は、上腕骨前面の最も肩関節に近い部分にあります。

重いものを持ったり、使い過ぎなどにより上腕二頭筋が固くなると、走行を変えている結節間溝部で

骨と筋肉が動かすたびに擦れ合い炎症を起こす疾患です。 

症状



  • 肩の前面が痛い
  • 重いものを持ったり、ドアノブをひねるのも痛い
  • 肘の曲げ伸ばしも痛い   等

当院の考え



上腕二頭筋は、肩から始まり肘に付着している筋肉です。

この筋肉の固さを取ることも大事ですが、肩と肘の2つの関節をまたいでいる筋肉ですので、猫背などにより肩が前に入っていたり、肘の動きに関わる前腕部の異常などもあると、上腕二頭筋の張力も高まりやすく痛みの助長に繋がってしまいます。

このような関節のポジションを整えたり、動きを改善させることが重要と考えております。

当院の治療



①アイシング

この疾患は骨と筋肉が擦れて炎症を起こす疾患ですので、擦れている間は炎症がなかなか軽減しにくいです。

患部をしっかり冷やす事で炎症を一時的に鎮静させることで、他の手技での治療幅が広がります。

※痛みや炎症が強い場合に行います。

 

②超音波、高周波治療

超音波の刺激は細胞の活性化や、マイクロマッサージ効果があります。

高周波は深部まで電気刺激が届く機械で、疼痛の緩和や、治癒促進効果があります。

痛みが強い場合は、マッサージなどの圧でも痛みを伴うことがあるので

このような電気治療器で筋肉や細胞を動かし、ほぐしていきます。

 

③関節周りのポジションを整える

肩甲骨や上腕骨、鎖骨などの位置関係が悪いと患部にストレスが強くかかる為、これらのポジションを整えます。

 

④鍼治療

関節運動に伴って痛みが出やすいため、患部の安静を保ったまま患部筋に直接アプローチすることが可能です。

鍼を打つことで血流が促進され、使い過ぎで蓄積された疲労物質が除去されやすくなり筋肉の緊張を和らげます。

 

⑤トレーニング

背部の筋力に比べ、胸側の筋力が極端に強いと発症しやすいです。

前に入った方を後方に引っ張る為、背部のトレーニングをすることで胸側との筋力差を縮めて、つり合いを取ることを

目的とします。

上腕二頭筋長頭腱炎の予防



  • 重いものを持たないよう心がける
  • 腕、胸周りのストレッチを心がける
  • 背部を鍛えて、胸部とのバランスを整える
  • 運動後はしっかり冷やす   等

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