アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉の延長で踵 (かかと)に近づくにつれて、筋線維から腱に移行していきます。
特に走る事の多い競技に発症しやすい疾患です。
もちろん、走っていなくても日常生活の中だけでも起こり得る疾患でもあります。
この疾患には「アキレス腱炎」「アキレス腱周囲炎」の2つがあり、基本的には病態は一緒ですが
腱自体が痛んでいるのか、腱の周りが痛んでいるのかによって呼び方が変わります。
アキレス腱炎は、腱自体が痛んでいるため痛みのある所を摘まんだ状態で足首を動かすと、筋肉の収縮に伴って
痛みも摘まんだ場所から上下に動くのに対して、アキレス腱周囲炎は腱の周りが炎症を起こしているので、
足首を動かしても痛みの場所は動きません。
安静にすることで治る事もありますが、重症化するとなかなか治りにくいものですので軽度なうちに処置をするのが重要です。
ふくらはぎに疲労が溜まったり、固くなると発症しやすい疾患ですので、柔軟性を保つようにしましょう。
ふくらはぎの使い過ぎにより発症しやすい疾患ですので、患部に負担のかからない様にすることが重要と考えております。
使い過ぎによりふくらはぎの過緊張が強まっていくと、「アキレス腱の断裂」「踵に骨棘が形成」など他の疾患も伴ってしまうケースもあります。
いかに、軽度のうちに処置して早期回復するかがポイントとなってくるので、違和感を感じましたら、速やかにご相談ください。
①アイシング
患部の炎症によって痛みとなっている疾患です。
アイシングで患部の炎症を鎮静化させる目的で行います。
また、アイシングしながらのストレッチ (クライオストレッチ)は、過緊張を起こしている筋肉を和らげる効果も期待できます。
②鍼治療
過緊張を起こしているふくらはぎに鍼を打ち、血流を促すことで疲労物質の除去と、筋緊張緩和を目的で行います。
③徒手療法
姿勢の歪みは歩き方や走り方を悪くし、偏った筋肉の使い方となるため、それが原因でふくらはぎに負担が集中することもあります。
マッサージやストレッチで、姿勢の歪みを正す目的で行います。
④トレーニング
姿勢の改善するためには、筋力のバランスを整える目的で行います。
ふくらはぎに偏った負担がかからないような体質にする効果も期待できます。
⑤テーピング
患部に負担がかからない様に、テーピングで足首の動きに制限をかけます。
痛みが落ち着いて来たら、ふくらはぎのサポートテープに変更していきます。
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