当院では、『運動連鎖』という部分に着目しております。
運動連鎖とは1ヶ所の関節を動かせば、その運動の影響が隣接した関節に連動していくことです。
この運動連鎖があることで、効率よく強い力を発揮し伝えることができたり、日常的に何気なく行っている動作全てがスムーズに行う事ができ、更には繊細な動きを可能にしていると考えております。
例えば、歩行動作では単に股関節だけの曲げ伸ばしや、膝関節だけの曲げ伸ばしでは前にも後ろにも進むことはできず歩行が成り立ちません。
歩行には下半身での股関節、膝、足首、足指の屈曲伸展の関節運動が運動連鎖している事が必要ですが、まだそれだけではその場での足踏みをしているだけになってしまいます。
前に進むためには、更に腰の捻りや反対側の股関節の伸展などの運動連鎖がある事で初めて脚が前に踏み出せる条件が揃います。
このように、普段何気なく行なっている行動は多部位が連動して動くことで一つの動作・作業を可能にしているので、運動連鎖があることで動作時の各部位にかかる労力はそれぞれの部位に分散し、偏った負担を予防する事にもとても重要な役割を担っています。
運動連鎖が阻害されれば、上手く力(エネルギー)を伝えることができなくなり、どこかの部位でそれを補おうとする事で労力が余分にかかる部位が出てきます。
その部位には、過度な負担やストレスが蓄積されていき痛みやシビレなどの症状となり身体に危険信号を送っているのです。
上記の事から運動連鎖が、運動をする際や日常生活を送るにあたりどれだけ重要な役割があり、症状を改善させるためにも重要な事だと分ります。
タイトルにある様に、ご自身がどのような身体の使い方をしていて、痛みなどの症状が出ている患部にどのようにストレスがかかっているのかを知る事でトレーニングでも鍛えるべき部位が明確となり、日常生活でも身体の使い方を気を付けて過ごす事ができるので再発予防としても期待ができ、また患部の治療のみだけでなく運動連鎖も考えた患部外にもアプローチしていくことで根本的に症状改善に繋がります。
当院ではこれらの事を意識して鍼灸治療、マッサージ、トレーニングを組み合わせた治療を提供し、『早期回復』『根本的改善』を目指して取り組んでおります。