よく起こりやすく、一番身近な捻挫は足首の捻挫だと思います。
足首は、一番捻挫の起こりやすい部位でもありますが、関節部分ではどこでも起こり得る疾患です。
関節を過度に捻る事で、その関節の可動範囲を大きく超えてしまい発症します。
その際に、関節を安定させている靭帯損傷や、関節周りの腱、軟骨などの組織を損傷することで
痛みや腫れ、内出血などが起こります。
損傷度合いも三種類あり、
Ⅰ度損傷:靭帯が伸びる程度の軽度な損傷
Ⅱ度損傷:靭帯の一部が切れるほどの損傷
Ⅲ度損傷:靭帯が完全に切れるほどの損傷
と定義されています。
捻挫をすると関節を安定させている靭帯が損傷を受けるため、関節自体が緩くなり癖になり易い疾患です。
捻挫は、損傷度合いによって回復するまでの期間も異なります。
捻挫をしたその関節は、安静を保とうとするため硬直する傾向にあり、
放っておくと痛みが取れても、後遺症として可動域が狭いままになってしまいます。
関節可動域が狭くなると、日常生活にも不便を感じたりする事も出てきてしまいます。
また、損傷した靭帯は手術以外では再びくっつくことはないので、トレーニングで筋肉を強化し、
靭帯の代わりに関節を安定させる必要があります。
後遺症の残らない様に、早めの治療、早めの回復が重要と考えております。
①アイシング
急性期では、腫れや熱感も強いため痛みも激痛を伴う時期です。
この時期を、早めに解消するために冷やすことで腫れや熱感の鎮静を狙います。
②超音波療法、高周波療法
超音波療法は細胞の活性化の効果があり、腫れを抑える効果もあります。
高周波療法はマッサージ効果があり血流を促すことで、痛みの原因となる発痛物質(プロスタグランジン)の除去を促進させ、
鎮痛を狙います。
③手技
硬直した関節を徒手療法やストレッチで、関節周りの筋肉の柔軟性を回復させ、可動域を広げていくの狙っています。
可動域を広げることで、完治した後の予後が良好になるのを目的としています。
状態に合わせて、徐々に可動域を広げていくので安心かつ安全に回復していきます。
④トレーニング
筋肉とは違い、損傷した靭帯は再び再生することはありません。
靭帯による関節の安定性は欠如したままになってしまうので、関節周りの筋肉を強化することで、
靭帯の代わりに安定感を補う目的で行います。
また、トーニングすることで捻った際の筋反射が敏感になり大きな捻挫を防げる予防にもなります。
⑤テーピング
筋肉を強化できるまでは、関節の不安定感や恐怖感が残っているため、テーピングで固定し
予防に努めます。
↓↓↓ お問い合わせ・予約はこちら ↓↓↓