手の平側の手首には手根骨と横手根靭帯で構成されるトンネルがあります。
横手根靭帯はリストバンドのように、手首(手の平側)を覆っています。
このトンネルを「手根管」といい、ここには9本の屈筋群と正中神経が通っています。
仕事やスポーツなどで使い過ぎたり、ケガなどにより正中神経が手根管で何らかの圧迫を受けて
痺れや痛みが親指から薬指の母指側の領域に出てしまう疾患です。
※猿手様変性:母指球の筋肉が痩せてきて、猿の手のように縦長になる
※ファレンテスト:痛みや痺れの誘発テストで、両手の甲を合わせて1分程すると痛みや痺れが強くなったら陽性
手根管を構成している手根骨は、手首にある8つの小さな骨を総称して手根骨と言います。
手根骨は手の甲側に膨らむような配列をしているため、手の平側では横手根靭帯との間にトンネル (手根管) ができています。
この手根管には、手首や指を曲げるための筋肉 (腱) がたくさん通り、正中神経も通っています。
可動域も広い関節ですので、手首の使い過ぎで腱や腱鞘に炎症(腱鞘炎)を起こしやすい部位でもあります。
この手根骨が前腕や指の筋肉の硬さなどにより、配列が崩れ横手根靭帯との空間が狭くなると、正中神経を圧迫されるリスクが
高まります。
この手根管のトンネルの空間を確保することが治癒に繋がると考えております。
①手技
リラックス時の手首の傾きや指の伸び方などから、過緊張を起こしている筋肉がないか判断します。
過緊張を起こしている筋肉をマッサージやストレッチなどの徒手療法で弛緩させていきます。
②鍼灸治療
過緊張を起こしている筋肉に、直接鍼を刺し血流を促し筋緊張を和らげます。
萎縮をしている筋肉には、刺した鍼にパルス (電気) を流し刺激を入れることで、神経伝達を促し筋肉の再教育を狙います。
③トレーニング
母指球が萎縮している方には、チューブなどを用いて母指球のトレーニングを行い、筋肥大を狙い萎縮改善していきます。
④テーピング
状態に合わせてテーピングを行ないます。
手の平側に曲げると症状が出やすいとされていますが、稀に手の甲側に曲げても症状が出る方もいらっしゃいますので、
その方の症状の出方に合わせたテーピングを提供致します。
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