野球肘・ゴルフ肘(肘内側の痛み)

肘の内側にある出っ張っている骨(上腕骨内側上顆)が炎症を起こし痛みが出る疾患で「内側上顆炎」といいます。

野球の投球や、ゴルフのスイングなどの動きで発症する事が多く、「野球肘」「ゴルフ肘」とも呼ばれております。

手首を手の平側に曲げたり、手を握る際に使う筋肉、肘を動かす筋肉が付着している部分であり、

このような動きの繰り返しが多いと、これらの筋肉に疲労が蓄積され付着部である内側上顆に炎症が起こります。

野球では、誤った投球動作による投球や投げ過ぎが要因となり発症します。

ゴルフでは、ダフリや肘にストレスのかかるスイングが要因となります。

この誤ったと投球動作や投げ過ぎ、ダフリ、無理なスイング等は肘の「内側側副靭帯損傷」にも

つながるので注意が必要です。

 

症状


  • 肘内側の圧痛
  • 投球時などの肘の痛み
  • ドアノブを回すなどの捻る動きで痛む
  • 手を握ったときに痛む  等

当院の考え


肘の関節は上腕骨、橈骨、尺骨の3本の骨から形成されています。

動きとしては、屈曲・伸展(曲げ伸ばし)と、回内・回外(ひねり)の4つの動きがあります。

肘には上記の動きをする際に使う筋肉が付着しており、その中には手首を曲げたり、手を握ったりと指の動きにも

関係する筋肉があります。

 

野球のようにボールを投げたり、ゴルフやテニスのようにクラブやラケットを振る動作の繰り返しが要因になります。

スポーツの場合、筋肉による痛みの他に靭帯損傷によるケガもございます。

野球やゴルフだけでなく、日常的にも重い物を持ったり、料理をすることが多い方も発症する可能性のある疾患です。

スポーツで痛めた方は、治療の他にも肘に負担のかからない動作に修正することが重要と考えており、日常的に痛めてしまった方は、肘内側から手の平にかけて疲労を溜めない様に心がける事が重要です。

内側上顆炎を放っておくと、肘の曲げ伸ばしが困難になったり、筋肉が付着している部分でもあるので、筋肉に引っ張られ「疲労骨折」や「剥離骨折」にも進行してしまう可能性がございますので、早めの対処をすることが重要です。

当院の治療


①アイシング

痛みが激しい状態の時は、炎症が強く出ているので冷やすことで、炎症の緩和を狙います。

また、感覚が鈍るために痛みも感じにくくなるので、治療の効率も良くなります。

 

②手技による調整

肘の内側から手の平にかけて、手技を行ない筋肉に柔軟性を持たせることを目的としています。

整体やストレッチでしっかり筋肉を緩めて、筋肉による内側上顆への直接的ストレスの軽減を狙っています。

野球やゴルフなどで痛めた方は、動作中の他部位の異常が要因となっている場合があります。その異常が生じている部位の

調整も行ないます。

 

③鍼治療

内側上顆には5つもの筋肉が付着しております。

治療前の評価、検査でどの筋肉が最も要因となっているのか探り、ピンポイントでその筋肉に

鍼を刺します。また、状態によっては刺した鍼にパルス(電気)を流すこともございます。

鍼を刺すことで血流が促進され、筋肉の柔軟性を出しやすくします。

 

④アドバイス

投球動作、スイング動作で痛みのある方は、肘に負担のかからない為の投げ方や、スイングなどアドバイスさせて頂きます。

野球肘・ゴルフ肘(内側上顆炎)の予防


  • 肘に負担のかからない投げ方、スイングをする
  • 投球フォーム等の見直し
  • 前腕のストレッチ
  • 肘に負担のかかる事を繰り返ししない
  • ボールを投げたりした後はアイシングする  等

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